どん

   あまのじゃく
 
「あっち向いてホイ、こっち向いてホイ」
「また、おれの勝ちだ!」と太郎は得意げに言う。
 なんとか負かそうと太郎に挑戦するがだれ一人勝てません。
 太郎はこのゲームでは負け知らずの連勝街道まっしぐらであった。
 
 とにかく、この太郎は右なら左、下なら上と人の反対のことを
 することが得意中の得意であった。
 また、人の反対言葉を言うことも得意だった。
 人の言うことの反対を言ったり、反対のことをすることが
 多くて、みんなから「あまのじゃく」と呼ばれていました。
 太郎は、いつも人とちがったことをやって
「あまのじゃく」といわれると最高の気分にしたることができました。

 ある算数の時間でした。
 先生がりんごの絵を描きながら
「りんごが5個あります。そのうちの2個分は?」
 すると、太郎は
「5ぶんの3」といいました。みんなは笑いました。
 先生はりんごの絵を増やしながら
「りんごが10個あります。そのうちの3個分は?」
 みんなは「10分の3」といましたが、太郎は
「10分の7」と大きな声でいいました。
 みんなは「まちがっています!」と声をそろえていいました。
 すると、太郎はいいました。
「5ぶんの2の反対は5分の3、10分の3の反対は10分の7!」
 その説明をきいたみんなは、声をそろえて
「あまのじゃく!」といいました。
 太郎はその声をきいてうっとりしていました。
 すると、先生が
「りんごが10個あります。そのうちの5個分は?」
 みんなは10分の5」とこたえました。
 うっとりしていてうわの空だった太郎も
「10分の5!」と答えました。
 みんなは「あまのじゃくが同じことをいった!」と声をそろえていいました。
「しまった!」と太郎は頭をかいたので
 みんなは大喜びでした。
		 (おわり)

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