数楽どん話

1000桁のπの覚え方  作者:村松芳子

産医師異国に向こう 産後厄無く産婦み社に 虫さんざん闇に 鳴くころにや
3.14159265 3589793238462 6433 832 79 5028
 
弥生も末の七日 あけむつのころ 草の戸をくぐるに 皆いつかはと 小屋に送る
841 9 7  16 93  99 37510 58209
 
仲良くせしこの国去りなば 医務用務に病む 二親こそ悔やむに やれみよや
74944 592 3078 16406286 20899862 80348
 
不意の惨事とこそ 世にいうなれ
25  3 421170
 
むなしくやしき不意の死は 親にはむごい惨事にや 文読む虫なれ 草葉よし
679 8  2148 08651328 23066470 93844
 
労苦いとわぬ孝行や 夫婦とみたり一つなり
60955058 22 3 17
 
不意の惨事は いつかくるよと親はいう 早よとは言うな よい頃に
25 3 5 940812 8481117 4 502
 
弥生は 末の 七日行く 都に行くとここまでも 酷務をせしむに にくらしや
84102 7019 385211055 596 4462 2948
 
苦しい心をよく見つめ お宮へ行くと 虫 死にて 葉はとうに朽ちて無し
9 5 493 03819 6442 8810 9 7
 
[衣 濃く 再三再四 無理言うや夜となる頃 夜半にさんざん]
56659 3344 6 128 47 56 48233
 
[悩むほど悩み 色濃に なるという] を 一句 置く ハイ終わり
786  7831652 7120 19 09 1


夜毎の虫や ころろころ 文読む御身よ 病む人を よろこばしむる 道踏むや
45648 5669 2346034 8610 454  326
 
虫やに人やに さんざんと 草の戸に群れ 何をかを 申すによくぞと 医師いうなり
64821 33 9360 72 60249 14127
 
皆伏して 小屋に並ぶ ムムと無言
3724 58700 6606
 
身一つにて心細し 早や人なつかし 早や人恋ふに
31  55 88174 88152
 
「奥に奥 無理にや 次の国に来よ 奥に人無し 人混みもなし
09209 628 29254 0917 153
 
虫見つむるな 薬草に 心配れば 見つむれば 一草一草 心して見ろ 笹を分け
64367 892 5903600 11 330 530
 
いつか良い 葉はみずからを 匂はしむ
54 88 2046
 
はるか 向こうに一宮よ 一つ詠む句は この一句 よいできなれば 心地いい
  6521384  1469 519 41 511
 
「労苦浸み 身は粉になれ 身も粉に 刻苦刻苦と行くぞ この身は」
60943 3057270 3657 595919 530
 
国の人や 無理言うな 宮に行く身に 無理言うな
9218 6117 381932 6117
 
草の戸 恋しや この世は同じ 読む文もなく 酌む酒に  鮒良く 頃は夏となる
93105118 548074 462379 96 2749 567
 
身心初めて 晴れ渡り イナゴと鮒に 夜は暮るる
351 88 575272 489
 
「日に鮒と 草葉一葉が 身にはいい」と 旧くから よく言う
 1227 93818 3011 4912


悔やみみむ 波見つむるに 夜夜思う 衣の染みは やむなきに いざくよくよと
98336  73362    4406  566430   8602   139494

申さんぞ 苦しい心にふたをして 涙無い句をなお二つ
63   952  24    737190 702

人無くば もっと句を詠み なにしおう 七つの沖に 漕ぎいでてみよ
1798  60943    702   770   53

国の人よ なれを否むに この身をば否むな 恋う身 やよむなしやも
921   7176 2   93  1767  523  846748

一夜読むなり 百(もも)の句を 読めばいつしか瞳に輪 ちらつく頃や日に何度
18467   669    40 5  1320  00  568127

医師は恋う者 見つけたり 心ははやるに なかなかや こんな難問 意味読むに
14 526   3   56082   778   577   1342

何と困難 難題や 苦労の末に 人並みに 睦みなごみて 一つとなる
757   78  9609   173  637    17

花に人にと 詠むや良し 奥に老いゆく 夫婦良く いつも味噌汁 実はおいしい
872 1   46844  09 01   2249  5  34  3014

向こう三軒仲良くて 小屋にはいつも 皆集う 驕れるなくに 鮒で酌む
65   49   585    37 1  050792  2796

薬草に いつしか薬酒に 身心酔うて 皆一句 苦しい頃は 日々二人 
892  5  892  3542   019  956   11 2

明けても暮れても二人なら 一つの苦労も やむように みよ よい春となりにけり
12  90  2   1  960     8640  34  418

以後苦しみは意味無きに 「苦難無し 七色に見ゆ 湧く雲は」
15 98  1362   9774  7713   09960

この人花を何よりも 日々に見つめて良い気分 苦労(9が6個)はみんな 福と
51   87072      1134             999999     837    2 97

なる 晴れて良く 曇ればこれも天(10)国なり 実一つ成り 実二つ 葉の色黒
    8049     9   5   10597      317      32  816096

み 実の色は濃く これには夜夜のご苦労が 夜毎見回り ヨトウ虫 来れば 
   31859      502   44   59     455 3    46   908

身を裂き虫を裂き いつも夫婦で見回れば 親に いつ身を見せしむや 頃は3
30  2  64  2    5   22   3     082   53    3446856 3

月中の頃 二人は無理に行くとする 弥生の日々は 早 中の七日も とうとう
  5     2   6   19       3   11    88  17101000

過ぎぬべし 再三悩み 花恋うや やんごとやなきこと さんざんに 親をみる
        313 783  87528    8658    75     332  08  38

のは 医師には無理 否いな 難務こそ 医師の任務なれ 見ろ残酷や 不意に
    1420   6  1717   766 9   14     7    30 35982534

見よ 急に親は死に給う 花いつくしむ母なりき 産医異国にある頃に 病む身
    9  0   42     87 5546    87     31  159    562  863

となれば 母には治る見込みなや 永う苦しみ 永う生くこそ難儀なれ 葉ひと
      882     35378     75  93    75 19  5  77   8 18

葉 いつしかなくなるや 親は この身にもういない 夫婦喪がはれ 桃1本 
   5     77    80   53 2       171    22  6  8066 1

見ては 一句の二人なり 「花は桃 いつも変わらぬ 心なり いつもの心で 
300    19   27      87 66  111        9    59

奥に医務しに」 を 一句 吐く
092 1642     0  19   89


最後の止めの言葉が見事に決まっていますね。関連記事は、航海日誌02/18です。

航海日誌 00/02/18

驚異のおもしろ発見です。これにはYoshitaくんびっくり仰天しました。

HP「アッシーのぺーじ」のコンテンツに「πの覚え方」があります。そこでπの1000桁までの覚え方が紹介されています。さっそく次ぎのようにメールを送りました。

πの暗記法は面白い!
私のHPでも紹介したのですがよろしいでしょうか?
アッシーさんが手配をしてくれてなんと作者自身からのメールを受け取ることができました。アッシーさん、ご配慮ありがとうございます。
こんばんは.はじめまして.村松芳子です.
アッシー君からmailがとどきました.
私の円周率の覚え方をHPに載せていただけるのですか.
どうぞ,ご自由にお使い下さい.あの覚え方を作ってから,
もう約1年になります.あんまりすらすらと出来てしまって
我ながら驚いたものです.せっかく作ったものですから
今でも時々1000桁を書いてみるのですが,ほとんど書ける
のですから驚きです。
村松さんの1000桁について、アッシーさん自身がHPで次ぎのように記載してます。

次はもう究極の覚え方でしょう。メールを受け取ったときは目を疑ってしまいました。これは村松さんが考えてくださった覚え方です。途中からは奥の細道調になっています。とうとう1000桁までなりました。がんばって覚えてみてください。背景を説明しておきますと、松尾芭蕉は1689年弥生(3月)も末の七日(27日)に旅を始めました。明け6つというのは現在の午前6時に当たります。奥の細道には"弥生も末の七日、曙の空朧々として..."とあります。 "草の戸..."というのは奥の細道の最初の句で、芭蕉の住んでいた家のことです。ちなみに、この次の句は"行く春や 鳥鳴き魚の 目に涙"です。

Yoshitaくんの感想は、とにかく面白くて嬉しくなりました。心底、この快挙に感服し愉快になりました。よくもやってくれたものだと。作者に拍手喝采! 1000桁を作るという作ろうというこの馬鹿馬鹿しい(?)までの発想、これは常人の発想ではありません。この発想に拍手! また、これを作ったからといってなんのメリットもありません。損得打算抜き、これこそ純粋な魂の発露の結晶であります。それ故に、本人も驚いているように「あんまりすらすらと出来てしまって」しまったのである。「今でも時々1000桁を書いてみるのですが,ほとんど書ける」という。こうなれば、彼女はπの申し子、πの言霊を語る霊媒師ではないか・・・とYoshitaくんは絶句していまいました。


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