どん

 

     三平方のもち(=ピタゴラスもちともいう)

 むかしむかし あるところに 仲のよい姉妹がいました。

お正月に二人はもちつきをするため 姉妹はもち米を洗って

たきだしました。

 やがて もち米は ふっくらとたきあがりました。ふたりは

うすに ほかほかのもち米をうつして ペッタンペッタンと

もちをつき始めました。

 まもなく つきあがったもちで お姉さんはかがみもちを

せっせと作りました。ところが 妹のせつ子さんは なにやら

おかしな形に作っていました。

 ふしぎに思ったお姉さんがたずねました。

「なにを作ってるの?」

妹のせつ子さんは

「ちょっとまって、もうすぐだから」 といいました。

 やがて もちができあがりました。

せつ子さんは

「お姉さん、どっちでもいいから 二つの方か 一つの方か えらんでみて!」

といいました。

お姉さんは 二つの方を えらびました。

そこで せつ子さんは

「どうして 二つの方をえらんだの?」

とたずねると  お姉さんは

「みかけが 二つの方がおおきでしょう」 とこたえました。

せつ子さんは

「そうとは かぎらないのよ!」 といいました。

お姉さんは とても疑問におもいましたので

「どうしてなの?」 とききかえしました。

「お姉さん、三平方の定理(ピタゴラスの定理)しっている?」 

「中学校のとき ならったけど わすれちゃったな」 とお姉さんはこたえました。

「じゃ、きいてね せつめいするから」

せつ子さんは 目をかがやかせながら せつめいしました。

「まず、直角三角形をつくります。そうすると それぞれの辺の二乗は正方形でしょう。三平方の定理というのは

AのにじょうはBのにじょうとCのにじょうのわ なのよ」 ( *三平方の定理をみてくださいね)

「そういえば、そんなのならったようなきがする・・・」 とお姉さんはかんしんしていいました。

せつ子さんは ますます とくいになって

「お姉さんのもちは いちばんちいさい正方形のもち と ちゅうくらいの正方形のもちの

二つでしょう。 だから、いちばんおおきい正方形とひとしいのよ」 といいました。

「そうなのか 二つの方がおおきくみえるけれど おなじなのね」

「ざんねんでした おねえさん!」

ふたりは顔をみあわせわらい、もちをたべました。

     おわり

   ( 生徒作品に手を入れました。)

 

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