数楽どん話

         ゼロの発見 

  数学なんかヨシタ!ヨシタ!と気合いをいれながら
 散歩するYoshita君の前をいたちみたいな小動物が横切った。
  おっと驚いたYoshita君は後を追いかけました。
 「いたち」はドカンの中に姿をかくしました。
 Yoshita君は、そおっとドカンの中をのぞきました。
 しかし、「いたち」はいませんでした。
  どこに消えたのか、姿かたちがありません。
 ふっとYoshita君はイタチの消えたドカンの入り口の丸い形を見て
 ゼロだと思いました。 

  Yoshita君は、庭に住みついた殿様がえるの様子を
 木のかげからうかがっていました。  
 三匹の殿様がえるは、はすの葉に一匹ずつおすわりし  
 なかよくお話しに夢中のようでした。
 どんな話をしているのかと耳をかたむけました。
 すると、やぶ蚊が耳元でぶ−んとじゃまをしました。
 手でおいはらっていると  感づいた殿様がえるたちは、
 次々に水の中に  飛び込んでしまいました。
 殿様がえるの姿はありません。
 しかし、輪の波紋が広がっていました。
 Yoshita君は、ゼロだとつぶやきました。   

 散歩から帰ってきたYoshita君は、
 冷たい麦茶を一気に飲み干しました。  
 さらに、もういっぱいとコップにそそいで
 流れるあせをふきました。  
 それからコップの麦茶をまた飲みました。  
 一息ついたので顔を洗いにいきました。  
 さっぱりしたなとつぶやきながら戻ってきたら
 テ−ブルの上には何もありません。  
 きれいに片づけられていました。  
 がっかりしたYoshita君は  
 コップの跡の円をじっと見つめて言いました。
 「ゼロの発見!」と。

   おわり   

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